Z世代OLの思考

20代Z世代の平凡OLの頭の中

上司とサシ飲みに行ったら上司の意外な腹のうちを知る  【働く意味】とは

昨日は午後にお客様訪問をして、その後流れで上司とお寿司を食べに行ってきた。

 

私の上司は私から見ると、掴みどころのない不思議な人。

口調は優しいし、質問にはいつも答えてくれる。

が、その質問の答えがたまに「?」となる回答だったり、ドライなのか面倒見がいいのかよく分からない。

私に対しても付かず離れずの距離感を保つ人だ。

部下の私からすると、パワハラもセクハラもされてないのでとても気持ちが楽だけど、だからこそ思考回路が読めないところがある。

 

そんな上司が出張帰りに「寿司行く?」と言うので私もいい子ぶって「行きます!」と返事をした。

 

いざ寿司屋に行くと、「なんでも注文して」と言ってくれた。私は奢ってもらえるなんて思ってないし、いざ奢ってもらうにしても高いお寿司を頼むのは気が引けるので安いお寿司を頼んだ。笑

(うちの会社は管理職のお給料が微妙なので複数人で飲みに行っても割り勘の文化)

 

 

上司は仕事が立て込んでいるのか、寿司屋でパソコンを開いてしばらく仕事をしながら海鮮丼を食べていた。(コンセントのある寿司屋)

その横で呑気に食べているようで、内心「上司が二人きりの時にセクハラしてくるタイプだったらどうしよう」なんてありもしない心配をしていた。笑

 

(自意識過剰もいいところだが、新卒の時の会社上司がちょっとセクハラぎみな人だったので会社の男性には警戒心がある。)

 

しばらくして、ようやく上司の仕事が終わった。二人で寿司やカキフライを食べながら仕事の話をした。

なんでそんな話になったのか思い出せないのだが、上司が「俺はドライなんだよね」と言い出した。

 

はて、ドライとは。

上司のさすドライが何を指しているのかは分からない。でもドライというのは褒め言葉ではない気がする。

深く話を聞いていると、ドライというより、意外にも”熱い人”なんだということが分かった。

 

上司曰く、上司は「頑張っている人が報われず、ズルをする人が評価されるのがとても嫌い」なんだそう。

例えば、残業の話。

私の勤めている会社は制度はとてもホワイトだ。残業代はきっちり出るし、残業しすぎて体を壊さないように残業時間上限の規制もある。

だが、そこが「頑張る人」に損をさせ、「頑張っていない人」に得をさせる穴となっているようだ。

ようは、会社が従業員の成果に対してきっちり評価して昇給させる社風なら問題ないのだが、今の会社は年功序列。頑張ったところで特に出世するのが早くなることはないし、正直個人の目標を達成していても、ボーナスで加算される金額も大したことがないそう。

となると、従業員はどこで稼ぐか。

勿論 残業で稼ぐのである。

 

正直、私は自分自身が仕事が出来る側の人間ではないと思っているので、残業代で稼ぐ思考は理解できる。

だって、昇給は結局年功序列だし、抜群に良い成績を叩き出すのもしんどいだろうし、残業して稼ごう。

それは、弱者なりの戦略だと思うので、私は否定しない。

というか、その戦略が認められないと途端に「仕事ができる超一部の人間」以外の人間からしたら地獄だ。明日の生活費に困るのだから。

 

上司は、中抜けをして夜遅く働いて深夜手当をもらうやり方などに対してよく思っていないと胸の内を話していた。

まぁ確かに、私の上司みたいな短時間で最大の成果を出すタイプのシゴでき人間からしたら、「自分は定時内に集中して仕事をして成果を出しているのに」と思うのは当然だ。

 

そのほかにも、上司は仕事をする上で大切なのは「人としてどうあるか」ということだと語っていた。

私は仕事に対しては薄っぺらい考えしか持っていないので、「そこまで考える?何のために?真面目すぎん????え、会社のためにそこまで考えるん??」と思うのだが、数々の大口顧客を開拓したシゴでき人間の上司曰く、それが大切らしい。

 

うーーーーん。なんだこの熱い男は。 笑

 

普段そんなこと考えてなさそうな寡黙な感じなのに、胸の奥に熱い考えがあるのか。

上司は生ビールを2杯飲んでいる。

私にこんな話をするのは酔っているからなのだろうか。

それとも、私にもっと残業せず定時内にしっかり成果を残すシゴでき人間になってほしいからなのだろうか。

お冷とラムネしか飲んでいない私はシラフでその上司の熱い力説を分かったような顔をしながら聞いていた。笑

 

その後、結局上司は私の分も全部奢ってくれた。別にその後変な距離感の詰め方をされることもなく帰宅した。(常識のある人でありがたい)

 

人それぞれ、言わないだけで内に秘めたるものがあるのだなぁと思った。

だからこそ、サシで飲みに行くのは上司と部下という関係ではある程度あってもいいものなのかもしれない。お互いの本音が分かるところだから。

(まぁ私はアルコール飲まないけど)

 

上司からは、きっと私が残業することなく、でも営業として数字の成果を上げることが望まれているのだろう。

まぁ、上司が残業しないことを望むなら、それはできる。仕事を明日に回したらいいだけだから。

成果を出すのは、このポンコツには無理かもしれん。笑

営業の仕事は今の所そこそこ楽しいので、できることはしてみようと思うけど。

 

あと、おまけに上司がFIRE目指している組なのも今日始めて知った。

妙に節約を意識した行動をするから、ひょっとしてと思っていたがやはりそうだった。

仕事を辞めて、自分の趣味を仕事にしたいらしい。

これもまた意外だ。こんなに情熱持って仕事をしている人が、心のうちではこの仕事を辞めたいと本気で考えているのか。

人って、表に受ける印象と心の内に秘めているものが、全然違うものだなぁ。

 

そんな仕事への情熱とFIRE願望を持つ上司が帰宅し、私もふわふわと自分のやりたいことを考えていた。

私は、FIREはしたいとは思わない。ホワイトな環境でサラリーマンを出来るだけ長く続けたい。仕事に関しては、プレッシャーの中でやりたくはないので、無理ない範囲内で効率良く仕事をしたい。

 

みんな色々だな。