謙虚でいる
というのは日本において重要なビジネススキルになりうると思います。
そう思うような出来事はつい先日ありました。
私の知り合いは大のスポーツ観戦好き。
その知り合いの付き合いでとあるスポーツの観戦に行きました。
そのスポーツはファンサービスをしてくれる文化があり、知り合いはとある選手からのファンサービスを期待していました。
私はファンサービスに興味がなく、車で待っていたのですが、
知り合いは戻ってくるなり暗い顔をしています。
「どうしたの?〇〇選手からファンサービスしてもらったの?」と聞くと
「いや....」
とうつむきながら答える知り合い。
「無理って言われたよ....」と悲しそうな顔で言います。
どうやら、お目当ての選手からファンサービスを断られてしまったようです。
しかし、知り合いとしてはただ断られたことがショックだったのではないそうで...
冷たく 「無理」とだけ言われて早々に立ち去られたことが今までイメージしていた選手とは違い、見たくない冷たい一面を目の当たりにしてしまったこと。
今まで応援してきた自分、そして「無理」の一言で見下されているような態度を取られたことが恥ずかしくなってきたそうです。
それを聞いて、私は感じました。
謙虚さってすごく大切なスキルだな。 と。
ビジネスの世界では、プレゼンテーションスキル、ヒューマンスキル、プロジェクト管理スキル...等、沢山のスキルがあり、必要とされます。
しかし、 謙虚さ というのはどのようなビジネススキルより大切なのではないかと思います。
例えばこのスポーツ選手だって、ファンサービス出来ない理由はあったのだと思いますが、
「無理」と、上から目線で冷たく聞こえる言い方をするのではなく
「ごめんなさい、急いでいるのでまた!」
という言い方をすれば、きっとファンを悲しませることは無かったはずです。
スポーツ選手からしたら、雇って金を出すのはスポンサーやスポーツチームの運営者です。
だから、その人達に媚びて、ファンは蔑ろにしてもいいと考えていたのかもしれません。
しかし、そのスポンサーやスポーツチームの運営者の顧客は一般人です。
エンドユーザーはそのスポーツのファンなのです。
目先の顧客のことだけを考えて態度をコロコロ変えるようであれば、残念ながら多方面から応援され、勇気づけられ、お仕事をもらい続けることは難しいでしょう。
いくら実力があっても、同じ実力の人と比べるなら人柄がいい方を選ぶからです。
ここでは元々の性格の良し悪しは関係ありません。
ただ、謙虚に振る舞う。
これが大切なのです。
スポーツ選手は職業人生として一般サラリーマンほど長生きではないのが一般論ですので、より謙虚でいて、多方面からお仕事をもらい続けるのが重要なのではと私は考えます。
あのスポーツ選手が謙虚さの大切さについて気付くかどうかは興味はないのですが、
自分としては 人の振り見て我が振り直せ
の精神で、今後の職業人生、しっかり謙虚な姿勢で仕事をしようと思います。