Z世代の離職が話題になっています。
5月だからでしょうか?笑
Z世代とは2024年時点における11〜28歳の人のことを指すそうです。
私が新卒の時も「あなた達はZ世代よ」と言われて「なんじゃそりゃ」と思った次第です。
そのZ世代の離職の波が止まらないと連日のニュースで見かけます。
私もZ世代にあたるのですが、確かに自分の肌感覚としても私の世代は転職がとても多いと思います。
そうこういう私なんて、もう2回も転職しているので、人のこと言えないのですが笑
そんなZ世代でかつ20代で2回も転職している私が「何故Z世代はすぐ離職するのか?」を考察していきたいと思います。
結論
将来が不安だから
だと思います。
私は少なくとも、仕事でいじめられたのが原因とかではないですし、OJTのせいでもない。給与のせいでもありません。
むしろ入社当初はずっとその会社に勤めるつもりでした。
見えない将来、ロールモデルがいない
私達の世代の特徴は非常にネットに強い世代であるということです。
インスタグラム、X、YouTubeを始め様々なSNSと生活が共にあり、本を読んだり誰かから聞くよりもタイムリーに膨大な量の情報に触れて成長しているのがZ世代です。
ネットの良さであり悪さではありますが、他人はおろか外国の情報まであっという間に拡散され、知りたくもない悲観的なニュースをSNSからZ世代は見ています。
悲観的な最近のニュースとしては「終身雇用の崩壊」「老後2000万問題」「各地で起こる戦争」など変化の多い不確実性の高い先行きの見えない地獄のような未来を想像させる情報が日々嫌というほど目に入ってきます。
そんな状況の中、Z世代は「自分達より上の世代と同じ生き方をしていてはいけない」と感じ、それなら「転職してスキルをつけよう」「転職して年収をどんどん上げていこう」「どうせ長く勤めても見返りが少ないならとっとと辞めて別の仕事をやろう」と考えてしまうのではないかと思います。
私の例だけでは説得力がないので、私の他のZ世代の話もしましょう。
私は転職を2回しているので3社の新卒社員をそれぞれ見てきました。
年も近いのでよく彼らと話をするのですが、ニュースの通り、入社間も無くして転職を考えています。
でも、考えるだけならばきっとどの世代でも入社早々に「辞めたい・・・」と思うことはあると思うので、そこは問題ではありません。
問題とするならば、「辞めたい・・・」と思ってから本当に辞めてしまうことです。
(といってもある意味、辞めたからと言って働くのを辞めるのではなく他社へ転職していくので、ある意味他の会社の面接を突破する努力ができるということでもありますが。)
そして新入社員の子と話していると、「なんとなくこのままではいけない気がする」という気持ちを抱いて辞めていく子が多いと感じます。
「この仕事がしたいので辞めます!」といった明確なビジョンを持っている子はほとんどおらず、ただ会社で目標となるような先輩や仕事に取り組む意義を見出せず、ズルズルと暗い気持ちを毎日引きずって出社するのです。
これはSNS等で将来への不安を煽られ、「なんとなく不安」という気持ちを持ったZ世代が周りが転職していくのを見て、自分も目標もビジョンもないまま「とりあえず何か変えなけれな」という思いで転職してく。
私は自分の経験としても、同じ世代の様子を見ていてもそう感じました。
しかし、私は転職が悪いとは思いません。
これからの社会では、会社に残ってくれる社員がその会社独自の情報に詳しくなり仕事をする上で社内では優位に立てるでしょうし、転職していく人からしても自由に自分の人生を自分の責任のもと選べるわけですし。
人材の流動化が起これば、今まで「どうせ辞めないだろう」と鷹を括っていた企業の経営者も従業員還元を意識するようになると思います。
まとめ
z世代の離職理由は「将来がなんとなく不安だから」です。
これに対する処方箋は、先輩社員がもっと「この会社で俺はこうしたいんだ!」みたいな夢をZ世代の前で語ることがいいかもしれません。
会社の先輩が何も言わず黙々と働いているだけでは、SNSなどの情報で不安を掻き立てられているZ世代がますます不安になるからです。
先輩が夢を語り、仕事に取り組む意義を示すことができれば、Z世代には良い情報として映り、
この会社で働くこと=将来も安全・安心
と考えて仕事を続けてくれるのではないでしょうか。
何にせよ、みんなが安心して働き続けられる社会になってほしいですね。
それでは!